2011年5月27日(金)「しんぶん赤旗」
「力ずくで先生辞めさせるなんて」
大阪「君が代」起立強制条例案
共産党が宣伝 反対の声続々
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橋下徹大阪府知事が率いる地域政党「大阪維新の会」府議団が府内の公立学校で「君が代」斉唱時に教職員に起立を強制する条例案を府議会に提出したことに抗議し、日本共産党大阪府委員会と城北地区委員会は26日、大阪市の京橋駅前で、「憲法違反の条例案は撤回を」と宣伝しました。25人が参加し、1時間でビラ600枚を配布するとともに、シール投票を実施し、「反対」28、「賛成」12、「わからない」13人でした。
シール投票で「こんなん誰が言うてるん?」と聞いてきたのは若いカップル。「橋下知事です」というと、「信じられへん。そんなんあかんやろ」と「反対」に投票。投票には中高生のグループが応じる姿が目立ち、男子高校生は「知事は何やってるねん。先生が辞めさせられるなんてイヤや」と話しました。
「力ずくというのがいや」と言うのは女性(72)。「言うこときかないなら辞めさせるなんてこわい」と言います。
「賛成」に張った人は「みんなでやることだから」「儀式だから」が多く、「でも選挙では公約に掲げてなかったですよね。私は知事は支持していません」と話す女性もいました。
宣伝は清水ただし党府国民運動本部長、山本陽子元府議、上野とき子元大阪市議らが、「橋下知事による民主主義破壊」「子どもや府民の内心の自由の侵害にもつながる問題です」と訴えました。