2011年5月27日(金)「しんぶん赤旗」
米監査院 普天間「移設」4000億円
在日米軍再編経費 最低2.4兆円 増額さらに
米政府監査院(GAO)は25日、米上院歳出委員会に提出した報告書で、在日米軍再編経費が初期費用として291億ドル(約2兆4000億円)に上ると算定しました。これまで在日米軍再編経費について米側は「おおむね2兆〜3兆円」と説明してきましたが、詳細な内訳が示されたのは初めてです。
この中で、沖縄の米海兵隊普天間基地「移設」費用は36億ドルであることを明らかにしました。2006年10月に日本政府が在日米軍に伝えた見積もり額では、当時のレート(1ドル=111円)で計算した場合、約4000億円でした。
米政府は普天間「移設」に伴う米側の負担額は示していませんが、今回のGAOの報告書は、再編費総額はさらに増えるとの見通しを示しました。
また、在沖縄海兵隊のグアム移転経費では、日米が合意した金額以外に、米側負担分として工事に47億ドル、装備調達などに24億ドル、さらに北マリアナ諸島の訓練場建設で1・9億ドルが必要と試算しています。
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