2011年5月26日(木)「しんぶん赤旗」

玄海原発「再稼働の判断できぬ」

佐賀県議会 武藤議員に知事


 九州電力の玄海原発2、3号機の再稼働やプルサーマル発電について集中議論する臨時佐賀県議会が25日開かれ、日本共産党の武藤明美県議は、福島第1原発事故にふれ、「原発依存から抜け出すべきだ」とただしました。古川康知事は「将来的には原子力発電に頼らなくても暮らしていける社会をめざしたい」とし、再生可能エネルギーの推進を表明しました。

 武藤県議は、昨年2月県議会で、地震と津波で玄海原発の炉心溶融の危険性をただした際に、知事が「海抜5メートル下がれば、取水が困難になる」と認めながら、「その時には原子炉が停止するから大丈夫」と答弁したことをあげ、「福島原発事故で『安全神話』は崩壊した。これまで、『大丈夫』『安全だ』と繰り返してきたことに反省を求めたい」と指摘。停止中の原発を再稼働すべきでなく、プルサーマル発電の中止を求めました。古川知事は、原発再稼働について、「国が責任を持って説明しなければ住民の理解は得られない。津波だけではなく、地震についても、はっきりと説明を求め、全般的な安全対策を強めることを求めたい。現時点では再稼働の判断はできない」と答えました。





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