2011年5月26日(木)「しんぶん赤旗」
教育施設の復旧急げ
奨学金の会が集会・アピール
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「国民のための奨学金制度の拡充をめざし、無償教育をすすめる会」(奨学金の会、三輪定宣会長)は25日、衆議院第1議員会館内で、震災復興を考える集会を開き、45人が参加しました。参加者は、教育施設の早期復旧、教職員体制の強化、児童・生徒・学生への就学支援や心のケアなどのため抜本的な教育予算の拡大をよびかけるアピールを拍手で確認しました。
宮城高教組の野中康浩書記長は、津波被害を受けた高校の生徒が、間借りして授業を受けている内陸部の高校まで片道1時間半余かけてバス通学している模様を報告。「今後、経済的理由で、進学から就職希望へ変更する生徒が増えるのでは。まず被災地から、給与奨学金を実現させることが必要だ」と訴えました。
福島県立高教組の杉内清吉書記長は「放射性物質による汚染で校舎が使えず、安全な地域の学校を間借りしている。生徒は勉学、就職、経済面で大きな被害を受けている」と発言。全学連の藤浦修司委員長も「地震で家が全壊。学費分だけでなく家族への仕送り分も稼がなければならないのに、アルバイト先が被災し、働けない状況だ」などの学生の声を紹介しました。
三輪会長(千葉大学名誉教授)が震災復興と憲法26条と題して、講演。中等・高等教育の無償化と奨学金の拡充を求める請願署名4万7635人分を国会に提出しました。
日本共産党を代表して宮本岳志衆院議員が署名を受け取り、あいさつしました。
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