2011年5月25日(水)「しんぶん赤旗」
被災地
交通復旧へ資金確保
穀田氏に国交相 2次補正で対処
日本共産党の穀田恵二議員は24日の衆院東日本大震災復興特別委員会で質問に立ち、三陸鉄道(岩手県)など、震災で壊滅的な被害を受けた鉄道の復旧や、バス・タクシーの運行に対する国の支援を求めました。
穀田氏は、11日の衆院国交委員会で、大畠章宏国交相が「地域の方がもう一度安心して乗ることができる鉄道を復旧できるよう国として全力を尽くす」「補助率の見直しも含め支援策を検討する」と答弁したことを示し、「どこまで国として支援するようになったのか」と質問しました。
大畠国交相は「従来のパターンでは鉄道の復旧は難しいと理解するので、あらゆる知恵を出して、2次補正予算のなかに資金を確保して復旧するよう、(関係部局に)指示している」「そこに列車が(再び)走るようあらゆる努力をする」と答弁しました。
穀田氏はまた、岩手県の釜石市や大船渡市、陸前高田市、宮城県南三陸町など大きな津波被害を受けた自治体が、震災翌日(釜石市)から無料バスを市内に運行し、いまでは貴重な市民・町民の足になっていることを紹介。国としても被災者の「足の確保」へ公共交通機関の回復に向けバスや借り上げタクシーの運行・利用に、財政支援を行うべきだと迫りました。
枝野幸男官房長官は、「重要な問題。さまざまな工夫で個別での支援や一括交付金的な出し方の両面から、できるだけ早く利用者の便に供せるようにしたい」と答えました。
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