2011年5月24日(火)「しんぶん赤旗」
債務凍結の共産党提案
宮城の経済団体幹部
「考えが一致」
「債務負担割合についての志位委員長の提案が、私どもの考えと偶然にも一致しており驚いた次第」―。日本共産党が発表した「大震災・原発災害にあたっての提言」が、被災地で歓迎されています。冒頭の文言は、宮城県内のある経済団体の幹部が、自民党国会議員にあてた文書の一節です。
文書は、自民党議員から復興への意見を聞きたいとの申し出に対し、返事として出されたもの。事業者が設備投資などの借金のうえに再建のための借金という二重債務を抱える問題を真剣に解決しようとしない、国の姿勢を暗に批判しています。
提言は、「債務の凍結・免除」を国の責任で行うことが必要だと求めていますが、政府・与党や、自民党は復興への根本的な方針は示していません。被災地の業者は、事業を継続するか、廃業に追い込まれるかの瀬戸際に立たされており、国の対応の遅さに不安と不満を日々募らせています。
日本共産党の提言は、被災地での生の声を反映したものです。復興を願う広範な人たちと考えが一致するのは当然かもしれません。(木薮健児)