2011年5月23日(月)「しんぶん赤旗」

マンション住民相談

党宮城県議団と仙台市議団


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(写真)東日本大震災の被災マンション相談会で発言する横田有史宮城県議=22日、仙台市

 東日本大震災で被災したマンションの相談会が22日、仙台市で開かれ、新建築家技術者集団のメンバーが被災マンション住民から実情を聞き、対策を検討しました。日本共産党宮城県議団、仙台市議団の主催。

 横田有史党県議団長は「仙台市で分かっているだけで大規模地すべりが33カ所で起きており、マンションの被災者からの相談もたくさんあります。希望の光が見えるように解決の方向をさぐりたい」とあいさつしました。

 新建築家技術者集団宮城支部の人が「盛り土だったところで被害が出ている。建物の形や地震の揺れによって違いがある。交流して今後、同じような被災をしないために役立てたい」とのべました。

 同市内の被災マンション住民が、築40年の5階建てマンションで外付けの階段の下の階の壁が壊れ倒壊の危険性があるのに、仙台市が「要注意」と判定し階段解体に「助成はない」とされた事例を報告。その後、管理組合が党市議団に相談し、住民全員の罹災(りさい)証明を取りまとめて市に提出したところ「全壊」と認定され、住宅応急修理制度を利用できることになりました。

 参加者からは「専門家に診断してもらってどこを直せばいいか知る必要がある」「壊れたところはマンションの弱点なので、この機会に根本的に直そう」などの意見が出されました。

 マンション管理士の千代崎一夫さんは「住民が粘り強く交渉すること、施行業者などに被害の調査を依頼し、マンションが壊れた原因をさぐることが大事です」と話しました。(武田祐一)





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