2011年5月23日(月)「しんぶん赤旗」
原発立地に基準
中国 “過去1000年M4地震ない所”
【北京=小寺松雄】中国工学分野の専門機関である中国工学院の前院長が、中国の今後の原発立地にあたって「マグニチュード(M)4以上の地震が過去1000年起きていない場所につくる」との基準を明らかにしました。
20日の中国通信が伝えた同日の国営新華社通信によると、この人は徐匡迪(じょきょうてき)氏。
「中国は世界最大のエネルギー消費国で、今後も原子力開発を続けるべきだ」という考えではあるものの、「原発の建設地選択では慎重でなければならない」と述べ、地震に関わる基準を明らかにしました。
なお中国は2007年のデータによると、エネルギー供給のうち原発は1・2%で、今後20年までに5%、30年までに10%にすることを計画しています。