2011年5月23日(月)「しんぶん赤旗」
土壌汚染 よく調査を
紙議員が質問
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参院国際・地球・食料問題調査会は18日、放射能が水、健康に与える影響をテーマに参考人質疑を行い、星正治広島大学原爆放射線医科学研究所教授、鈴木元国際医療福祉大学クリニック院長・同大学大学院教授が意見陳述しました。
星氏は、「放射能の地表面での汚染調査と住民の被ばく線量等のデータベースを作り公開し、安全な場合も危険な場合も出して考えるべきだ」と指摘し、データをもとに復興対策に取り組むよう求めました。
日本共産党の紙智子議員は、土壌汚染を重視する理由について質問。星氏は、「土壌は線量も汚染の程度も一番正確に分かるからだ」と答弁。鈴木氏は、「土壌汚染が作物にどういうふうに移行するのか、日本の作物に汚染濃度の高いレベルではデータがないので、調査が必要だ」と述べました。
また、紙氏は土壌汚染の公表単位が国際機関では1平方メートル当たりなのに対し、日本では1キログラム当たりで国際比較しにくいのではないかと質問。星氏は、「放射性物質がどれだけ降ってきたかは1平方メートル当たりでないといけない」と答えました。