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2011年5月22日(日)「しんぶん赤旗」
中東和平を協議
オバマ氏提示拒否
イスラエル首相
【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領は20日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、頓挫している中東和平交渉などについて協議しました。オバマ氏が提示した「1967年以前の国境線」までの撤退について、ネタニヤフ氏は「不可能だ」と拒否しました。
会談後、オバマ氏は記者団に対し、イスラエルとパレスチナの2国家共存による和平の必要性を改めて強調する一方、「われわれには、もちろん見解の相違がある」と溝が埋まらなかったことを認めました。
同じ席でネタニヤフ氏は、「イスラエルとしても、和平に向けて大幅に譲歩する用意はある」と述べる一方、「1967年の境界線に戻ることはできない。安全性の確保もできなければ、この44年間に起こった状況の変化も考慮に入れていない」と批判しました。
また、ネタニヤフ氏は、イスラム武装抵抗組織ハマスについて、「ハマスが背後から支援しているようなパレスチナ自治政府とは交渉できない」と主張。ハマスを「(国際テロ組織)アルカイダのパレスチナ版だ」などと述べました。