2011年5月17日(火)「しんぶん赤旗」

玄海原発再開を保留

町議会 町長“安全 確証なし”

佐賀


 佐賀県玄海町議会原子力対策特別委員会(町議全員で構成)が16日開かれ、焦点となっている九州電力玄海原発2、3号機の再開問題について、原子力安全・保安院と九電に説明を求めました。委員会の終了後、同町の岸本英雄町長は「安全を担保する確たるものは出てこなかった」と述べ、結論を持ち越しました。

 原子力安全・保安院の山本哲也原子力発電検査課長は、福島第1原発の事故を受け要請した九電の対応について「電源喪失時の対応や津波への対策が十分とられている」と表明。いずれも定期検査のため休止中の同原発2号機(今年1月から休止)、3号機(昨年12月から休止、プルサーマル発電を実施)の運転再開を容認する姿勢を示しました。

 日本共産党の藤浦晧町議は特別委で、1号機が運転開始(1975年10月)から35年以上経過し、老朽化が進んでいることを指摘。「安全性そのものに大きな問題がある。2、3号機の再開は許されない」と述べました。

 岸本町長が結論を持ち越したことについて藤浦町議は「町内外の世論に押されてのもので、当然のことです。危険なプルサーマル発電が行われるなか、容易に結論を出せるはずはありません。運転再開を許さない世論を町内外で広げていきたい」と話しています。

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