2011年5月16日(月)「しんぶん赤旗」
仮設住宅前でフリーマーケット
「本当に助かった」
岩手・釜石
共産党支援隊が食料や生活物資
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東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県釜石市で15日、同市の日本共産党東日本大震災支援隊は、上中島多目的グラウンドに建設された仮設住宅前で無料のフリーマーケットを開きました。
開催を知らせるビラを事前に配布していたこともあり、午前10時の開始時間30分前には、続々と人が集まってきました。フリーマーケットは、米や野菜などの食料品、衣類、ティッシュなどの日用品など全国から届いた支援物資が所狭しと並べられ、これからの生活に欠かせない物資を求める人たちでにぎわいました。
「アスパラください」「1人1個だよ。何でも持ってってー」。3キロずつに小分けしたお米120袋360キロは、開始10分でなくなりました。
同市片岸町の自宅が津波の被害にあい、子ども2人と仮設住宅に入居した女性(41)は、子どもの服や野菜を手にしました。「義援金がまだでないので、困っています。こうやって物資を持ってきてくれて本当に助かります」。中学2年生だという娘(13)は、「好きな本をもらった」と笑顔で話しました。
多くの入居者が、物資でいっぱいになった袋を抱え、「ありがとう」「ご苦労さま」と声をかけていきました。「次はいつやるの」と尋ねる人もいました。
上中島多目的グラウンドの仮設住宅は、9日に入居がはじまったばかりです。入居の際に、冷蔵庫などの家電製品や、布団や茶わんなどの日用品が支給されますが、その後の物資調達は基本的に自分でしなければならない状況です。
同市の東日本大震災支援隊が仮設住宅に入居した人たちを対象にフリーマーケットを開くのは今回が2回目です。遠野市、花巻市の日本共産党からも応援にかけつけ24人が参加しました。
(伊藤幸)