2011年5月16日(月)「しんぶん赤旗」
浜岡原発停止は当然
NHK番組吉井氏主張 エネルギー政策転換を
日本共産党の吉井英勝衆院議員は、15日のNHK番組「日曜討論」に出席し、福島第1原発事故の対応や今後の原子力政策をめぐり各党の政策担当者と議論しました。
番組では、政府の要請にもとづき中部電力が全面停止を決めた浜岡原発がテーマに。吉井氏は「私たちは30年前から震源域の真上にある浜岡原発はつくるべきではないと主張してきた。運転停止は当然であり、廃炉にしなければならない」と表明しました。
その上で、世界の原発地図を示し、「アメリカは地震のない中部から東部に原発がある。フランスやドイツは地震がないところ。日本は地震列島で、そんなところに浜岡をはじめとして原発を置き続けるのはまったくの間違いであり、エネルギー政策の抜本的転換が必要」だと強調。「再生可能エネルギーの爆発的普及」によって原発から撤退する道を示しました。
吉井氏は、福島第1原発事故と政府の対応について「福島原発事故は二重の人災だ」と力説しました。一つは、吉井氏自身も再三、地震による外部電源破壊と津波による内部電源喪失の問題を指摘していたのに、前政権も政権交代後も対策を取らなかったことであり、二つ目は地震直後に、炉心溶融を起こさせないための対応が遅れたことだと指摘しました。
今後の対応について吉井氏は、「(収束の)『工程表』にしても、避難の問題にしても、基本になるのは地震災害の基礎的データを全部公開することだ」と強調。そうでなければ、「工程表」の評価もできないし、避難住民の納得も得られないと述べました。