2011年5月15日(日)「しんぶん赤旗」

二重ローン救済を

佐々木議員 復興支援大きな枠で


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(写真)佐々木憲昭議員

 日本共産党の佐々木憲昭議員は13日の衆院財務金融委員会で、東日本大震災被災者・企業の二重ローン問題について「金融機関の支援にとどまらない大きな枠組みの救済策が必要だ」とのべ、中小企業や個人が救済される仕組みの検討を求めました。

 佐々木氏は、被災地の地域金融機関から「被災企業が三重四重の債務を抱えることになる」(七十七銀行・氏家照彦頭取)、「(被災企業向けの貸出債権の)国による簿価買い取りが最大のお願い」(仙台銀行・三井精一頭取)などの要望が出ていることを紹介。金融機関に公的資金を注入する金融機能強化法の「改正」が二重ローン解消のためになるのかをただしました。

 和田隆志内閣府政務官は、「二重ローン解消のために改正案を提出するものではない」とのべ、「信金、信組など地域金融機関が企業の事業復興をサポートできる環境作りのために、資本注入を検討するものだ」と答えました。

 佐々木氏は、「公的資金を注入しても、その先の(中小企業や個人などの)借り手に確実に効果が及ぶわけではない。大きな枠組みでの救済策が必要だ」と求めました。

 野田佳彦財務相は二重ローン問題について、「民間金融だけではなく政策金融、さまざまな被災者支援措置とセットで考える必要がある。金融庁を含めて政府全体で取り組んでいく」と表明しました。





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