2011年5月14日(土)「しんぶん赤旗」
校庭表土除去助成を
原発事故汚染 宮本議員が要求
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日本共産党の宮本岳志議員は13日の衆院文部科学委員会で、福島第1原発事故で小中学校などが放射性物質で汚染されている問題をとりあげ、校庭の表土除去など対策を求めました。
学校における屋外活動制限の対象となる放射線量の基準値は毎時3・8マイクロシーベルトです。しかし福島市内の中学校で地上50センチメートルで4・1マイクロシーベルトが測定されたにもかかわらず、文科省が中学校においては地上1メートルで測定するとしているため、基準以下の扱いにしていることを宮本氏は批判。測定位置にかかわらず基準を超えたら活動を制限するよう求めました。
文科省の合田隆史科学技術・学術政策局長は「趣旨を踏まえ検討する」と答えました。
宮本氏は、この暫定基準自体が現場で全く信用されず、基準値以下でも屋外活動を制限していると指摘。「現地の声もよく聞き、改めて基準を示し直すべきだ」と主張しました。高木文科相は「国際基準にもとづき決めた」と述べるにとどまりました。
宮本氏は、郡山市が行った校庭の表土除去で放射線量が下がっていることや福島県知事が処理方法を早急に示すよう求めていることを紹介し、土壌除去の助成など支援を行うよう要求。高木文科相は、「適切な処理方法など必要な助言を行っていきたい。それぞれの学校にあった柔軟な対応が行われるよう適切に働きかけたい」と述べました。