2011年5月14日(土)「しんぶん赤旗」
日航、リストラで安全トラブル
国交相が検査報告
穀田議員質問
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大畠章宏国土交通相は13日の衆院国土交通委員会で、再建中の日本航空に対する立ち入り検査結果について報告し、「各職員の労務内容の変化に起因すると考えられるトラブルも発生している」と述べ、整理解雇をはじめリストラ人員削減が安全を脅かしていることを認めました。日本共産党の穀田恵二議員への答弁。
立ち入り検査は、穀田氏が予算委員会(2月17日)で、日本航空で異常な人減らしによって安全が脅かされている実態を告発したことを受けて実施されたものです。
大畠国交相は、2月23日から3月31日までの間に立ち入り検査を実施したことを報告。「個別の安全上のトラブルについて、その原因分析、評価、再発防止策の徹底等の対応がとられている」としながらも、人員削減による労務環境の悪化で「安全」が脅かされている実態を認め、「日本航空の取り組みを監視し、ひきつづき運航の安全確保に万全を期す」との認識を示しました。
穀田氏は、整理解雇や成果主義の徹底、賃金・労働条件の切り下げなどの影響で転職する若年層が増えているとして、「実態はより深刻になっている」と指摘しました。