2011年5月13日(金)「しんぶん赤旗」
特徴踏まえた復興を
参院総務委視察 山下議員が参加
宮城・女川町
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参院総務委員会は12日、津波で町中心部が水没する被害を受けた宮城県女川町を視察し、行政、郵便、通信などの被災・復旧状況を調査しました。日本共産党から山下芳生参院議員が参加しました。
女川第二小学校におかれた災害対策本部で安住宣孝町長は、町の特徴を踏まえた復興構想を固めたいとし、「漁民が遠い場所から港に通うのは大変な状況もある。町が一方的にこうしなさいというのでなく、漁民ら自身によく議論していただきたい」とのべました。
山下氏は、原発を抱える同町の町民が東京電力福島第1原発事故をどう受け止めているかと質問。安住町長は「町民は不安を抱えている。事故原因を国はしっかり検証してほしい」と答えました。
津波で壊滅した町役場を視察した山下氏は、住民の個人情報関連の書類を回収する職員に「お疲れさまです」と声をかけました。
女川郵便局は職員13人中1人が行方不明。現在も約6割の配達先が配達不能です。しかし、職員の努力により1通の郵便物も津波で失いませんでした。
NTT女川ビルも視察。職員あげての作業で4月半ばには電話回線を復旧させたと説明を受け、山下氏は「1本の電話がいかに多くの人に支えられているのか実感した」と話しました。
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