2011年5月13日(金)「しんぶん赤旗」
震災の冠水被害深刻
“水上生活”解決急げ
衆院国交委 穀田議員
日本共産党の穀田恵二議員は11日の衆院国土交通委員会で、東日本大震災による地盤沈下や堤防崩壊によって深刻な浸水、冠水被害が生じている実態を示し、速やかな対策を求めました。
宮城県石巻市では、1日2回の満潮で4時間近く床下浸水するなど“水上生活”とまで報じられています。穀田氏は、石巻市の住民から「(毎年11月には海面がかなり上昇するため)この調子だと胸までつかる」「毎日水が押し寄せて商売にならない」などの悲鳴が寄せられたことを紹介。「梅雨を迎え“出水シーズン”となる。何としても解決すべきだ」と迫りました。
大畠章宏国交相は、「被害を受けている地域の方々の立場に立って対策を行う」と表明。国道や家屋が残る集落などが背後にある場所は、緊急対策として梅雨までに盛り土などを行い、海面と陸地を“縁切り”すると述べました。
穀田氏は、被害を受けた河川堤防の対策も要求。国交省の関克己河川局長は、二次災害発生防止のため5月中に国と県管理のいずれの河川についても応急対策を完了させたいと述べました。
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