2011年5月12日(木)「しんぶん赤旗」
原発 安全対策強化を
愛媛県議会が意見書可決
愛媛県議会は11日、臨時議会を開き、議員提案による「原子力発電所の安全対策の強化等を求める意見書」を賛成多数で可決しました。
意見書は、原発について「徹底した安全対策を早急に構築し、不安の払拭(ふっしょく)に努めることは国の責務」としています。福島原発の事故を受け、伊方原発(伊方町)が立地する愛媛県民の不安を反映し、重大事故の危険から県民を守るため、国の対策を求める内容になっています。
日本共産党の佐々木泉県議は賛成討論に立ち、「原発路線からの撤退」をめざす日本共産党の立場を表明。意見書には、東南海・南海地震による原発被害、伊方前面海域の活断層・中央構造線への不安が書かれており、国の安全指針・防災計画の見直しを求めるなど「脱原発に向けての前向きの要素が詰まっている」と強調しました。
その上で、それぞれの原発政策の違いは違いとして、全議員の賛成を呼びかけました。