2011年5月12日(木)「しんぶん赤旗」
トヨタ 営業利益３.２倍に
利益剰余金、２６７０億円積み増し
トヨタ自動車が１１日発表した２０１１年３月期連結業績（米国会計基準）によると、本業のもうけを示す営業利益は前期比３・２倍の４６８２億円で、２期連続の増益となりました。純利益は前期比９５％増の４０８１億円でした。内部留保の主要な部分である利益剰余金は、前期から２６７０億円積み増し、１１兆８３５７億円としました。
売上高は、前期比０・２％増の１８兆９９３６億円でした。新興国などで生産と販売が大幅に増加したことが寄与しました。ただ、３月に発生した東日本大震災による生産工場の一時操業停止などのため、営業利益が１１００億円押し下げられました。
１２年３月期の連結業績予想は、東日本大震災の影響で「合理的な業績予想の算定ができない」として、未定としました。同日、決算発表の記者会見を行った豊田章男社長は、業績予想を６月中旬までには公表できるよう努力すると述べました。
同社長はまた、「最優先で取り組むのは震災からの復興と生産の正常化」だと述べ、１１〜１２月の生産正常化の予定に変更はないとしました。
年間配当は、前期比５円増の１株当たり５０円としました。３期ぶりの増配。
