2011年5月12日(木)「しんぶん赤旗」

「野菜不足」聞き届ける

杉並 新人党区議3人

東京から宮城・石巻へ


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(写真)被災者から話を聞く(左から)金子、富田、山田各区議=11日、宮城・女川町

 4月のいっせい地方選挙で初当選を果たした東京都杉並区の日本共産党の富田たく(35)、金子けんたろう(35)、山田耕平(30)の各区議が10日から東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市に入りました。義援金とともに、ナス、トマトなどの野菜やオムツを届け、11日は被災者から復興に向けて要望などを聞きました。

 3区議は、事前に東京から石巻市の日本共産党震災・救援対策センターに連絡を取り被災地では野菜不足であることを聞きました。そこで杉並区内の青果店の協力を得て、にんじんやジャガイモ、大根、ピーマンなど計15箱を準備。車に積み込み7時間かけて、石巻市の党震災・救援対策センターに義援金とともに届けました。

 11日は、宮城県女川町で最大の避難所となっている総合体育館に向かいました。

 山田区議が「2カ月たちましたが、状況はいかがですか」と声を掛けると、体育館の入り口ロビーで新聞を読んでいた女性(60)は、孫を津波で亡くしたつらい体験を語り、言葉を詰まらせました。

 「何かできることはないですか」。金子区議が問いかけると、「家が津波で流され、使えない。土地を買い上げてほしい」と行政への要望を訴えました。

 富田区議は「住民が何を求めているのかをつかみ、復興に向けて主体を住民にしながら、どうバックアップできるか考えていきたい。また機会をつくって被災地に入りたい」と語りました。





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