2011年5月12日(木)「しんぶん赤旗」
鉄道復旧 国の責任で
穀田議員 国交相「全力尽くす」
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日本共産党の穀田恵二議員は11日の衆院国土交通委員会で、東日本大震災で壊滅的被害を受けた三陸鉄道(岩手県)とJR気仙沼線(宮城県)などの在来線について、「地域の足として暮らしを支えてきた」と指摘し、「『国として復旧に責任を持つ』という明確なアナウンスを発することが必要だ」と強調しました。
大畠章宏国交相は、「地域の方々がもう一度安心して乗ることができる鉄道を復旧できるよう国として全力を尽くす」と述べました。
穀田氏は、JR東日本社長が津波被害を受けた在来線を「必ず復活させる」と表明しているが、「住民は不安を持っている」と述べ、JRの約束が果たされるよう国の指導を要求。大畠国交相は、「JR社長の発言は承知している。国としても後押ししていかなければならない」と答えました。
穀田氏は、三陸鉄道の復旧には180億円が必要とされており、地元から「自力では(復旧)不可能」と声があがっていることを紹介。社員が手旗信号で安全確保し、一部運行させるなど懸命の努力が行われていることにもふれ、「早期復旧」を求める市町村の願いに応えて、復旧費用の4分の1としている国の補助率を引き上げるよう迫りました。
大畠国交相は、「第2次補正予算にむけ、補助率の見直しも含め必要な支援策について十分検討したい」と答えました。
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