2011年5月10日(火)「しんぶん赤旗」

“原発以外を選ぶ”

インドネシア大統領

ASEANにも慎重さ要求


 【ジャカルタ=面川誠】インドネシアのユドヨノ大統領は8日、「インドネシアは引き続き原子力以外のエネルギー源を選ぶ」と述べ、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国も慎重な姿勢を取るべきとの考えも示しました。ASEAN首脳会議閉幕後の記者会見で語りました。

 同大統領は、「ASEAN各国は化石燃料に頼らず再生可能で環境にやさしいエネルギーを追求しなければならない。これは必ずしも原発建設に向かうものではない」と述べ、「福島で起こったことを教訓に、原発の肯定面と否定面を十分に認識する必要がある」と強調しました。

 インドネシアは中部ジャワ州ムリア半島に原発を建設する計画を進めていましたが、住民が強く反対。ユドヨノ大統領は昨年6月、国民の理解が得られていないとして推進中断を表明していました。

 同大統領は、食料不足や価格高騰を理由に、代替エネルギーとしてバイオ燃料には頼らないと述べました。





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