2011年5月8日(日)「しんぶん赤旗」
県営住宅 大丈夫か
党宮城県議団が現地調査
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日本共産党の宮城県議団は7日、東日本大震災で被災した県営住宅の住民から「地盤が沈下しているが大丈夫なのか不安だ。県からは何の話もない」との声が寄せられ、仙台市青葉区と泉区にある県営住宅を現地調査しました。調査には横田有史県議団長と高橋重太県議団事務局員、五島たいら党県書記長(泉区県議予定候補)、ふるくぼ和子市議予定候補が参加しました。
青葉区北根黒松の丘陵地に建つ黒松第1県営住宅(築48年)は、のり面が地すべりして地盤沈下し、建物は基礎に亀裂が入り、壁が大きく崩れ、外付けの非常階段も建物との接着面が割れて傾いていました。
5号棟の1階に住む女性(69)は、「基礎が地盤沈下で壊れたのか、床がベコベコしていて怖くて住んでいられない。太白区の息子の家に避難している」と訴え、隣の部屋の男性も「震度1の地震でも大きく揺れて怖い。次に大きな地震がきたら倒れると思うと夜中でも目が覚める」と語りました。
泉区松陵の14階建ての松陵県営住宅(築19年)は地盤が15センチぐらい沈下し、入り口のスロープが壊れ、壁に亀裂が入っていました。7階に住む女性は、「風呂場と台所の壁にひびが入った。玄関の壁に亀裂が入り、外の明かりが漏れてくる部屋もある。みんなが何度も電話して、きょうやっと業者が調べにきた」と話しました。
横田県議は、「震災からおよそ60日もたつのに、県は住民に対して説明責任を果たしていない。直ちに調査し、住民に対して対応策を説明するよう求めていく」と話していました。
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