2011年5月5日(木)「しんぶん赤旗」
地面陥没し傾く民家
福島・いわき 大門議員が震災調査
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福島県いわき市は巨大地震につづきマグニチュード7級の余震が相つぎ、市内いたるところに大きな爪跡が残っています。分譲住宅街に幾筋も亀裂が走り、民家が傾く現地を、日本共産党の大門みきし参院議員らが3日、調査しました。宮川えみ子県議が同行しました。
植田町根子屋(ねごや)地内――。玄関前にざっくりと穴をあけ、建物に並行して走る大きな亀裂。深さ1メートル半以上、幅1メートル近いところもあり、板を数枚渡して行き来しています。
被害を受けた主婦(68)は「ものすごい揺れでした。前の道路では液状化で水が噴き出していました」と言います。
この家のすぐ北側一帯も、長さ約200メートルにわたり地割れが伸びていました。敷地の陥没でブロック塀のかどがごそっと落ち込み、建物にひびが入った家もあります。
1960年代後半に造成され、裂けた土地の下方には火力発電所の焼却灰も入っています。数年後から家が建っていった同地域には、いま約30戸の分譲住宅があります。その多くが被害を受け、市土木部の判定による「危険」「要注意」の紙が軒並み、張り出されていました。
先の女性は、「慣れ親しんだ地を離れたくない。土地は自分の力では解決できないので、行政の力を借りたい」と語ります。
近くの山田町西山では、造成した団地の北側一帯が最大40センチぐらい陥没。住宅や住民共有の道路に被害が出、上流だった側溝が逆に低くなって、水がたまるようになってしまいました。大門参院議員や宮川県議が訪れると住民が次つぎ家から出てきて、改善を求めていました。
大門議員は被害住民に「個人の力ではとても復旧はできない。市・県とともに国の応援も必要です」と述べて激励しました。
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