2011年5月3日(火)「しんぶん赤旗」
障害者施設 資金不足
仙台で高橋議員 被災状況を調査
|
日本共産党の高橋ちづ子衆院議員(東日本大震災現地対策本部長)は2日、仙台市内の障害者施設を訪れ、震災の被災状況など聞き取り調査をしました。
高橋議員は、「どんなことで困っているか、どのような支援が必要かなど具体的に教えてほしい」と語りかけました。
知的障害者通所施設などを運営する社会福祉法人「なのはな会」の伊藤博義理事長らは、施設が内陸部にあるので、沿岸部ほどの被害はなかったが、震災による被害総額は約1680万円になると話しました。
利用者や家族を支援するために被災後、22日には開所した苦労などを話しながら、「問題は、障害者自立支援法による支援費が日額払いで、震災から開所までの間が減収になり、資金不足に陥ることだ」と訴えました。
地すべりで施設に大きな被害を受けた知的障害者通所施設「仙台つどいの家」(泉区南光台)では、下郡山和子施設長と懇談。「天井が落ちるなど主要な施設が使えず、使える施設と園庭での青空学級などでしのいでいるが、これから梅雨で、どうするか困っている」と語りました。
地盤被害に対する支援制度がないことを訴え、「地域に根ざした活動をしてきたし、利用者も遠くなったら通えなくなるので、この周辺で再建したい」と話しました。
調査には、福島かずえ仙台市議と庄司あかり市議予定候補が同行しました。
■関連キーワード