2011年5月2日(月)「しんぶん赤旗」
原発からの撤退を決断せよ
志位委員長 計画策定も提起
中央メーデー
日本共産党の志位和夫委員長は1日、東京・代々木公園で開かれた中央メーデーのあいさつで、政府に原発からの撤退決断とそのためのプログラム策定を求めました。(詳報)
あいさつで志位氏は、「三つの国民的運動」―(1)被災者支援と復興のための国民的運動(2)原発政策の根本的転換を求める国民的運動(3)「ルールある経済社会」をめざすたたかいを発展させるあらゆる分野の国民的運動―を提唱しました。
そのなかで志位氏は、福島原発事故が明らかにしたものとして3点を指摘しました。一つは、いまの原発は冷却水がなくなると炉心が溶け、コントロール不能となる本質的危険をもった未完成な技術であることです。二つは、こうした施設を世界有数の地震・津波国である日本に集中立地することは危険きわまりないことです。三つは、にもかかわらず、歴代政府が「安全神話」にしがみつき、再三の警告を無視して安全対策をもたなかったことが大事故につながったことです。
志位氏は、政府に事故が「人災」であると認め、「安全神話」と決別して正直で科学的な原子力行政へ転換することと、東電が全面賠償の責任を果たすことを要求。
そのうえで、今回の大事故をふまえて、政府に対して、原発からの撤退を決断すること、原発をゼロにする期限を決めたプログラムを策定することを強く求めるとともに、そのための国民的運動を呼びかけました。
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