2011年4月27日(水)「しんぶん赤旗」

ノーモア・ミナマタ訴訟

共産党に勝利報告

市田氏“全被害者救済へさらに”


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(写真)ノーモア・ミナマタ訴訟原告団の大石利生団長(右から2人目)らと話し合う市田忠義書記局長(右)=26日、参院議員会館

 水俣病被害での国の責任を認めるように求めてきた「ノーモア・ミナマタ訴訟」の大石利生原告団長らが26日、日本共産党の市田忠義書記局長(参院議員)を訪れ、訴訟の勝利和解の報告と、引き続くたたかいへの支援を要請しました。

 熊本弁護団の菅一雄弁護士が、2005年10月以来5年半に及ぶたたかいによって、今年3月24日の東京地裁、同25日の熊本地裁、同28日の大阪地裁での手続きを経て、事実上、勝利和解したと報告しました。このたたかいでの日本共産党の協力に対して感謝の言葉を述べました。

 勝利和解の成果については、(1)和解を拒否し続けてきた国が和解のテーブルに着いたこと(2)対象外とされてきた地域の被害者、メチル水銀排出を停止した1969年以降に出生した被害者にも光を当てることができたこと(3)原告団の10倍を超える被害者約4万人の申請に道を開いたことをあげました。

 その一方で原告団の大石団長は「まだ、たたかいが終わったとは思っていない」と語りました。風評被害などがあって、症状があっても名乗り出られない人がいるとのべ、不知火海沿岸住民に対して公的な健康調査をする必要があると指摘。「本当の意味で、すべての被害者を救済するために、政府を監督していただきたい」と訴えました。

 市田書記局長は「引き続きすべての被害者救済のために奮闘します」と語りました。





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