2011年4月26日(火)「しんぶん赤旗」
「被災者の努力を冒とく」
救援復興兵庫県民会議
五百旗頭議長 暴言に抗議
東日本大震災の「復興構想会議」で五百旗頭(いおきべ)真防衛大学校長が、「16年前の(阪神・淡路大震災の)被災がかわいく思えるほどの、すさまじい震災だ」と発言した問題で、阪神・淡路大震災救援復興兵庫県民会議は25日、五百旗頭氏に「抗議文」と、菅直人首相に同氏の「復興構想会議」議長・委員解任を求める「声明」を送付しました。
「抗議文」は、阪神・淡路大震災で多くの「孤独死」を生み、被災者が今なお借金返済に苦しんでいることや、復興借り上げ住宅入居者が20年の契約期限をたてに転居を求められていることを指摘し、同氏の発言が被災者の努力を踏みにじり冒とくするものだと批判。「復興税」提起も容認できないとし、阪神・淡路大震災被災者への謝罪と「復興構想会議」委員を辞退するよう強く求めています。
「声明」は、五百旗頭氏を「復興構想会議」議長・委員に任命した首相の責任を追及し、同氏の解任とともに被災者代表を「復興構想会議」委員に任命するよう求めています。