2011年4月25日(月)「しんぶん赤旗」
東日本大震災復興
歌で届けたい 支援の心
米ワシントン郊外でコンサート
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【ワシントン=西村央】「歌でつなごう支援の心」と呼びかけた東日本大震災復興支援のコンサートが23日、米国ワシントン市郊外で開かれ、会場では募金も寄せられました。
このコンサートを開いたのは、ワシントン日本合唱団です。
団長で渡米してから35年というウィリアムズ憲子さんは、「震災被害の大きさに、在留邦人のなかで心を痛めている方が多くいます。米国人も同じ思いです。私たちにできることは歌。それに募金を呼びかけることと合わせて企画しました」と語ります。
メリーランド州ロックビル市内の教会のホールには120人が参加。「さくらさくら」「見上げてごらん夜の星を」「故郷」など日本の歌に、米国で南北戦争当時、故郷に恋人を残してきた若い兵士が戦場で歌った「オーラ・リー」も交え、約1時間、合唱とソプラノのソロを響かせました。最後は参加者全員が手拍子をとりながら、「上を向いて歩こう」を熱唱しました。
同州シルバースプリングに住むムーン・キムさん(57)は「日本の地震や津波被害を知って何かしたいと思っていました。ここに参加したことで、私たちの心を少しでも届けることができれば幸いです」と話していました。