2011年4月21日(木)「しんぶん赤旗」

復興計画

被災者の声反映こそ

山下氏に政府 「指摘踏まえ対応」

消費増税も批判


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(写真)質問する山下芳生議員=20日、参院災害対策特別委

 日本共産党の山下芳生議員は20日の参院災害対策特別委員会で、政府の復興構想会議について、「復興計画を国が押し付け、復興税と称し国民に消費税増税を押し付ける兆しが見えてきた」と批判しました。

 復興構想会議の五百旗頭真議長は「復興構想会議がモデルや水準を示したい」と述べ、村井嘉浩宮城県知事が「水産業、農業の集約化」などと述べています。

 山下氏は、宮城県東松島市の農家から「農家の淘汰、大規模農家の形成、飯米農家が切り捨てられる」と心配の声が上がっていることを紹介。被災者の意見、被災市町村の復興計画を反映させる仕組みをつくるよう求めました。福山哲郎官房副長官は「市町村の意見、住民の意見、県の意見を聞いて、全体の復興構想はつくられなければならいのは全く当然のこと。指摘を踏まえ対応したい」と答えました。

 さらに山下氏は、五百旗頭議長が「震災復興税」を提案した問題で、同会議委員の玄侑宗久氏が「議論は何もなされていない、決議もしていない」と述べていることを指摘。「復興税として、消費税の増税をすることはあってならない」と批判しました。

 また、五百旗頭議長が14日の初会合で、阪神・淡路大震災の被災が「かわいく思える」と発言したことについて、「自己責任論」で個人の住宅再建支援金を認めなかった当時の政府を「免罪することになる」と指摘しました。

 松本防災担当相は、「(議長が)言われた時に、そういう発言でいいのかと思った」と述べました。





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