2011年4月20日(水)「しんぶん赤旗」
“「復興税」 議論も決議もない”
構想会議委員から疑問
政府の復興構想会議の委員を務める臨済宗福聚寺住職の玄侑宗久氏が、同会議の五百旗頭真議長が提唱した「復興税」に疑問を呈していることがわかりました。
玄侑氏は自身のホームページで、「15日の新聞を見て驚いた。『復興税』と書いてあるではないか。たしか14日の会議のなかでは、議長である五百旗頭氏の提案としてそのようなことが話された。しかしそれについての議論はなにもなされていないし、むろん決議もしていない」と強調しています。
その上で「もしも『復興税』なるものがあり得るとして、どんなふうにかけるのか」と疑問を呈し、「まさか全ての商取引に、などということになれば、これはもう『消費税』と同じになってしまう。たとえ誤解であっても、そう思われるようなやり方をすべきではないし、その場合、被災者を区別して除外する厳密な方法もないはずである」と指摘。「それにしても、復興構想会議は、机上の青写真では済ませたくないが、財政まで考える組織だったのだろうか?」と結んでいます。
■関連キーワード