2011年4月20日(水)「しんぶん赤旗」
住民の被ばく量調べよ
田村議員 「厚労省が責任果たせ」
日本共産党の田村智子議員は19日の参院厚生労働委員会で、福島第1原発周辺住民の被ばく調査を行うように求めました。
田村氏は冒頭、「周辺住民の健康に責任を持つのは総理大臣」などと答弁した大塚耕平厚労副大臣に対し、厚労省がしっかりと責任を果たすべきだと批判。
そのうえで田村氏は、原発周辺住民は「どれだけ放射線を浴びているかはわからない」と指摘。アメリカから3万、フランスやカナダ、イギリスからも線量計が提供されていることを紹介し、住民に線量計を配布し、被ばく量を把握できるようにすべきだと求めました。
「現時点で考えていない」と答えた大塚厚労副大臣に田村氏は、「無責任だ」と批判。住民の不安に応えるために配布するよう再考を求めました。
さらに田村氏は、政府が「健康にただちに影響はない」と繰り返しても、住民の不安は払拭(ふっしょく)できていないと強調。広島・長崎の被爆者を長年にわたって把握してきた医師などの協力をも得て、対策を行うよう求めました。
大塚厚労副大臣は、「個々の住民の方々がどれだけ影響を受けたかということは政府としてフォローしなくてはいけない。関係省庁で協議している」と答えました。
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