2011年4月19日(火)「しんぶん赤旗」

被災住民に物資 共産党、災対連

宮城・石巻 500人集まる

「野菜うれしい」 「支援制度わかった」

“お掃除隊”も活躍


 東日本大震災の発生から1カ月以上を経ても依然として被災者は厳しい状況に置かれています。その苦しみと生活再建・復興への願いに心を寄せ、日本共産党と民主団体は、被災した各地で懸命の救援活動に取り組んでいます。


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(写真)全国から寄せられた食料や衣料、日用品を配布し、被災地域住民から「本当に助かります」と喜ばれる支援活動=17日、宮城県石巻市

 津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻市にある党東部地区委員会の事務所は、浸水のため使用不能に。ただちに、地区委員長で党石巻市議団(3人)の団長である三浦一敏市議らは、近くの空き店舗を借りて「震災・救援対策センター」を立ち上げました。

 この場所はいま、「共同支援センター」として共産党と民主団体の支援拠点に。全労連や民主団体などでつくる「全国災対連」の協力も得て、まだ救援の手が行き届いていない在宅被災者への物資配布、被災家屋の清掃などで連日大忙しです。

 17日には、全国から寄せられた支援物資を大型トラックに満載し、「青空救援物資バザール」を行いました。

 “店開き”したのは、もともとは閑静な住宅地だった鹿妻(かづま)地区。津波で家屋が破壊され、がれきの山が広がっています。ほぼ全ての店舗が壊れ、食料や日用品の入手が困難です。しかし、救援物資はほとんど届いていません。電気や水道も最近まで不通で、1カ月も風呂に入れない人が多くいる地域です。

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(写真)浸水でだめになった畳を運ぶなど、党や災対連、民青同盟の青年らのボランティア活動=17日、宮城県石巻市

 空き地にブルーシートを敷き、トラックから降ろした物資を「下着」「トイレットペーパー」「オムツ」「水」などと表示した板の前に並べていきます。

 三浦市議と水沢冨士江市議がハンドマイクで呼びかけると、あっというまに住民が集まり、のべ約500人が物資を受け取りました。

 1歳の息子がいる女性(28)は、オムツや粉ミルク、コメや野菜などを両手に抱えて話します。「野菜が食べられるのがうれしい。車は津波で失い、移動は自転車です。きてくれて、とてもたすかります」

 物資とともに、共産党が作成した支援制度活用の「手引き」を求めた男性(67)。営んでいた民宿が2階まで浸水しました。「なんとか民宿を再開したい。物資を持ってきて、支援制度も教えてくれて、本当にありがたい」と、深々と頭をさげました。

民青同盟もボランティア

 行動には、近隣の党北部地区委員会から小沢和悦党大崎市議団長ら約20人が応援に駆けつけたのをはじめ、災対連や民青同盟のボランティアなど総勢40人以上が参加しました。

 「今日配った地域のように苦しんでいる被災者が、まだまだたくさんいる」と表情を厳しくしながら三浦市議は、こう語ります。「この国難のときに全力をあげるのが日本共産党です。被災者の気持ちに寄りそい、やれるかぎりを尽くします」(森近茂樹、洞口昇幸)





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