2011年4月19日(火)「しんぶん赤旗」
原発増設計画凍結も
参院予算委 菅首相が示唆
菅直人首相は18日、参院予算委員会での東日本大震災に関する集中審議で、今後の原子力政策について、「(福島原発事故の)検証を経て、安全性を確認することを抜きにして、これまでの計画をそのまま進めていくことにはならない」と述べ、原発増設計画の凍結を示唆しました。みんなの党の小野次郎氏に対する答弁。
首相や民主党は、すでに、政府が昨年策定した14基以上の原発新増設計画(2030年まで)について、日本共産党の志位和夫委員長に対し、白紙からの見直しを含めて検討する考えを表明していました。
菅首相はまた、民主党・武内則男議員に対し、原発事故について「私自身も含めて(原発は)幾重かの安全な体制を組んでいるという認識だった」として「先入観を一度すべて白紙に戻して、根本から検証する必要がある」とのべました。しかし、検証対象としては使用済み核燃料の保管法や最終処分地の問題をあげるにとどまりました。
原発事故の原因については、「一定の段階がきたときには徹底した検証を行いたい」と表明しました。
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