2011年4月18日(月)「しんぶん赤旗」
ワンちゃん ありがとう
富山からセラピー犬 仙台の高齢者施設
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東日本大震災の被災者の心をいたわるために、仙台市宮城野区の高齢者福祉施設「宮城野の里」へ17日、富山県からNPO法人「セラピー犬TOYAMA」の4匹のセラピー犬とスタッフ8人が訪れました。
セラピー犬は、ふれあいを通じて心身の病気やケガをした人の回復を補助するよう育てられた犬です。
同NPOの大村正和理事長は、「阪神・淡路大震災のとき災害復旧で2日目から現地に入り、みなさんが襲われたショックや恐怖と同じものを感じました。その後、2年間でうつ病に苦しみましたが、犬が私を助けてくれたんです」と自身の体験を語りました。
今回の訪問は、大村理事長が、知人である日本共産党の赤星ゆかり富山市議を通じて、福島かずえ党仙台市議に働きかけ実現したものです。
宮城野の里は、津波で家を失った高齢者などを福祉避難所として受け入れ、通常の避難所では生活が困難な人に介護や支援を提供しています。
入所者たちは「本当にかわいい」と歓声をあげました。77歳の女性は、「10年ぐらい家でかわいがっていた犬が、津波にさらわれ死にました。この犬によく似ていたの」と涙ながらに語りました。
赤星、福島両議員と庄司あかり仙台市議予定候補が同行しました。