2011年4月18日(月)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 大震災の被災地でも地方選挙の後半戦が始まりました。「がんばっぺ!茨城」。窓にそんな張り紙をしたバスが走る茨城県▼県北部の日立市で、被災者救援に追われてきたおおそね勝正市議会議員は、街頭でマイクを握ったのは1カ月半ぶりです。地元・久慈町は津波で胸のあたりまで水につかり、床上浸水100戸という被害を受けました▼「畳も泥が。助けて」。避難所で要望を聞くと一人暮らしの女性が訴えました。すると私も、私も、と声が上がります。おおそねさんはボランティアを募り、畳をあげ、ヘドロをかき出しました▼り災証明書ってどう書くの。お墓が壊れた。屋根瓦が崩れた…。寄せられる相談を手に市の災害対策本部へ。名前を聞いても覚えのない住民から携帯電話にSOSがかかりました。思わず“どうして番号を知ってるんだろう”。「なんでもご相談ください」と書いて配ったビラに載せていたことを思い出し、苦笑したことも▼「感謝でいっぱい」「片付けの仕方を教えてもらいました」。事務所にはそんな喜びの声が。「自宅が泥に埋まったら、誰だって途方に暮れますよ」。おおそねさんは党支部とともに全力をあげました▼「ありがとうと言われるたびに、日本共産党員でよかったと思いました。この党を大きくすることが求められていると実感します」。地元は他党候補が集中して激戦です。大至急、選挙の遅れをとりもどさなければなりません。長引く不況、地域経済の疲弊。勇躍、5期目へ挑戦です。





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