2011年4月17日(日)「しんぶん赤旗」
被災学校 復旧急いで
宮本議員ら 現場の要望聞く
宮城・石巻
日本共産党の宮本岳志衆院議員は16日、被災した宮城県石巻市に入り、市教育委員会や教職員と懇談し、市立学校の復旧に向けた要望を聞き、被害の大きい校舎を視察しました。
市教委は今野慶正事務局長(教育長職務代行者)、山田元郎学校教育課長らが応対。21日以降に始業式・入学式を予定していますが、学校の体育館が避難所で多くの避難者がいること、校庭に仮設住宅が建設される可能性を説明し、「これまでにないことで(問題点が)まだ見えてこない」(山田学校教育課長)と語りました。
市教委側は教員、事務職員、児童・生徒の心のケアのための養護教諭の加配を要望。仮設校舎の建設費用や立地を変更した校舎の建て替えなどの費用について不安が寄せられました。
宮本議員は「国難とも言えるこの事態にはまさに予算の抜本的な切り替えが必要だ。国は被災した自治体・教育委員会に財政的な裏付けを示すべきだ。国会で取り上げていきたい」と述べました。
教職員からは、県教育委員会による人事異動強行が現場に困難や苦痛を与えていること、沿岸部では多数の高校生の通学手段が確保されていないなどの意見が出ました。宮本議員は「現場や地方議会、国会の連携の力でこの事態を切り開いていきましょう」と語りました。
懇談には藤森毅・党文教委員会責任者、水沢ふじえ市議が同行しました。前日、宮本議員は県教職員組合、高等学校教職員組合、私立学校教職員組合と懇談しました。
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