2011年4月16日(土)「しんぶん赤旗」
参院選挙制度
西岡議長が定数削減案提案
市田書記局長 「到底容認できない」
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参院の「選挙制度の改革に関する検討会」が15日、国会内で開かれました。西岡武夫参院議長が、比例代表と都道府県選挙区選出となっている現行の選挙制度を、9ブロックの大選挙区制(個人名投票)に改定するとともに、242の総定数を200に削減する案を、総定数維持案と併せて提示しました。
西岡氏が昨年12月に示した案は、総定数を維持した上で、全国9ブロックの比例選で全議員を選出するものでした。
西岡氏は「定数の削減については各会派の議論に委ねるが、一部の会派において総定数の削減を行うべきだとの意見があることを考慮した」と今回の提案にいたった経過を説明しました。
日本共産党の市田忠義書記局長は、▽選挙制度を考える上で最も重要なことは、多様な民意を正確に議席に反映させることであり、新制度は比例代表中心の制度とする▽定数削減は行わずに1票の格差を是正する―という党の基本的立場を述べた上で、「定数を200に削減するという修正案は協議の前提を崩すもので到底容認できない」と表明しました。
市田氏は、西岡氏が前回、「(見直し)案の根幹は1票の格差是正であり、定数削減には手をつけない」「日本の議員定数は多いわけではなく、むしろ少ない」などと述べていたことを指摘し、「これらは、重要な提起だった」と指摘。「定数削減はせず、格差の是正を行うということで合意が得られるよう協議すべきだ」と主張しました。
今回提示された案については、各党が持ち帰り、検討することになりました。
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