2011年4月15日(金)「しんぶん赤旗」
福島第1原発
1万5000倍超すヨウ素
2号機建屋地下水 610ベクレル検出
福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)2号機タービン建屋の地下水に国が定める濃度限度の1万5000倍を超える放射性ヨウ素131が含まれていることがわかりました。東京電力が14日発表しました。
東電は13日に1〜6号機タービン建屋の地下水を採取して分析しました。その結果2号機タービン建屋の地下水から、1立方センチ当たりヨウ素131が610ベクレル検出されました。濃度限度の1万5250倍に相当します。
2号機タービン建屋の地下水に含まれるヨウ素131の濃度は6日に採取したものより高くなっていますが、東電はたまり水の浸透によるものかはわからないとしています。
高濃度のヨウ素131は2号機以外でも検出されており、1号機タービン建屋の地下水には濃度限度の1万倍に相当する量が含まれていました。
東電は14日、福島第1原発敷地内の土壌に含まれているウランの分析結果を初めて公表しました。3月28日に2カ所で採取した土壌からウラン234、同235、238が検出されましたが、その量と存在比から天然に存在するものとみられるとしています。
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