2011年4月13日(水)「しんぶん赤旗」
働く場の再建を
山下参院議員、政府に要求
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日本共産党の山下芳生議員は12日の参院総務委員会で、被災地復興のために、地域経済を支える産業・事業の再建に国が全力をあげるよう求めました。
山下氏は、NHKアンケートでは「住む場所の確保」45%と並んで、「仕事や収入」が41%で被災者の心配事として高い割合を示していることを指摘。地域の基幹産業である農漁業に甚大な被害を受けながらも再建をはかろうとする被災地の取り組みを紹介しながら、「住宅の再建とともに働く場の再建が必要ではないか」と政府の重点支援を求めました。
片山善博総務相は、復興に向けた具体的アイデアを実施していくには「法制度と予算が必要」としながらも、「(地域の)基幹産業をまず復興させることが大事」と答弁。山下氏が海水に漬かった農地の公費支援を求めると、片山総務相は「補正予算、必要な法制度について関係省庁と協議している」と答えました。
また、山下氏は従業員の「休業」で雇用維持を図っている被災地の中小経営者の窮状を示して「負担を少しでも減らすために、社会保険料の事業主負担の減免も検討すべきでないか」と迫りました。
片山総務相は「気持ちは共感するところがあるので該当省庁に伝える」と答えました。
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