2011年4月12日(火)「しんぶん赤旗」
いっせい地方選 道府県80、政令市99議席
3県で議席回復、6県で新たな空白
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10日投票のいっせい地方選前半戦の開票が11日未明に完了し、41道府県と15政令市議選の当選者が確定しました。日本共産党が獲得した議席は、道府県議選で80議席で前回比16減、政令市議選では改選議席115にたいし、99人の当選で16議席の後退でした(新たに政令市になった相模原市、岡山市を含む)。
日本共産党の得票数は、道府県議選で187万8502票、昨年参院選比例比で136・9%でした。
政令市議選は81万4378票、参院比例比では15市の平均で116・8%でした。
県議会で議席のなかった4県のうち、群馬、福井、熊本で党議席を回復しました。愛知県では議席回復はなりませんでした。一方、新たに議席空白になったのは、栃木、神奈川、静岡、三重、滋賀、福岡の6県です。
福島第1原発の事故で、原発の安全総点検、エネルギー政策の転換への関心がどこでも高く、原発の多い福井で議席を回復したほか、この問題を正面から訴えた新潟県で1議席を維持し、青森県で2議席を維持するなど奮闘しました。
道府県議選で改選時と比べ議席をふやした県は空白克服の福井、熊本各1、群馬2議席のほか、兵庫が1増の5議席、島根が1増の2議席へと5県が前進しました。23府県が現有議席を維持しています。
一方、大阪が6議席減の4議席で、新たな空白となった6県で9減となりました。
政令市議選で議席を減らしたのは大阪市が8減の8議席、京都市が4減の15議席、浜松市が2減の2議席などです。
道府県議選の定数2で議席を獲得し勝利したのは、長野県上伊那郡、京都府下京区、同上京区、奈良県大和高田市、和歌山県有田郡、同西牟婁郡、高知県四万十市の各選挙区です。定数1での勝利はなりませんでした。
他党は、民主党が当選346人で前回比12増ですが、途中くら替えを含む改選議席384人と比べ38人の後退です。自民党は前回比21減の1119人、公明党は同2減の171人、社民党は14減の30人でした。みんなの党は41人、維新の会は大阪府で57人が当選しました。
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