2011年4月11日(月)「しんぶん赤旗」

群馬 空白克服し2議席へ

定数2の5選挙区で激戦制す


原発立地県 青森・弘前で議席守る

いっせい地方選 道府県議選・政令市議選 10日午後11時20分現在

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(写真)当選を喜び合う酒井氏(右2人目)と集まった支持者ら=10日、前橋市

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(写真)当選し万歳する高田候補(中央)ら=10日、和歌山県白浜町

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(写真)当選を喜ぶ加藤英雄氏と支持者ら=10日、柏市

 東日本大震災と福島原発事故という未曽有の危機のもとたたかわれることとなった、いっせい地方選挙前半戦は10日、12都道県知事選、4政令市長選、41道府県議選、15政令市議選、東京都議補選(杉並区)で投開票されました。

 10日午後11時20分現在、道府県議選で日本共産党は、県議会に党議席のなかった群馬県で前橋市区の酒井宏明氏(新)、同高崎市区の伊藤祐司氏(元)が当選を決め、複数議席を獲得しました。

 いずれも定数2の選挙区で、長野県上伊那郡区の小林伸陽氏(現)、京都府下京区の西脇郁子氏(現)、和歌山県有田郡区の松坂英樹氏(現)、同西牟婁郡区の高田由一氏(元)、高知県四万十市区で岡本和也氏(新)が激戦を制しました。兵庫県宝塚市の練木恵子氏(現)は定数3で議席を守り抜きました。

 福島原発の事故で原発問題が大きな関心を呼ぶなか、原発立地県の青森県弘前市区で安藤晴美氏(現)が議席を守りました。

 県都の岐阜市の大須賀志津香氏(現)、松山市・上浮穴郡区で佐々木泉氏(現)、長崎市区で堀江ひとみ氏(現)、大分市区で堤栄三氏(現)などが現有議席を維持しました。

 震災や原発事故の対応が急がれるなか、日本共産党は国民の苦難軽減という立党の原点に立ち、被災地への救援・復興に総力をあげる立場を表明。いっせい地方選挙でも、この立場を貫き、大震災をのりこえ新しい日本をつくる道を開く選挙にすることを提起してきました。

 選挙戦では、(1)被災者救援と福島原発の危機回避に真正面から取り組む(2)戦後未曽有の災害の復興に国の総力をあげる(3)「安全神話」を前提とした原発依存のエネルギー政策を転換する(4)住民サービス切り捨ての行政から「福祉・防災のまちづくり」に転換する―ことを訴え、党の前進・勝利を目指してきました。

 民主、自民、公明、みんなの各党は選挙期間中、大問題となっている原発問題について「だんまり」を決め込みました。これまで「安全神話」を信じて原発大増設路線を進めてきたことにも、日本共産党を除く「オール与党」政治で住民サービスを切り捨て、自治体の防災力を掘り崩してきたことにも無反省な態度に終始。こうした政治の転換を訴える日本共産党との対比が鮮明となりました。

 震災の影響で、岩手、宮城、福島3県を中心に選挙が延期されました。

知事選挙

 10日投票の知事選では、日本共産党は12都道県のすべてに公認・推薦候補を立てて、福祉・防災のまちづくりなどを訴えてたたかいましたが、当選には及びませんでした。

 東京では「革新都政の会」の小池晃候補は健闘しましたが、及びませんでした。現職の石原慎太郎氏が4選を確実にしました。

 他の知事選では現職候補が当選したのが、北海道、福井、奈良、鳥取、島根、徳島、佐賀、大分の各道県でした。神奈川、福岡では新人候補が当選しました。





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