2011年4月9日(土)「しんぶん赤旗」
「水田復興、全額国費で」
高橋議員にJA仙台代表理事専務
|
日本共産党の高橋ちづ子衆院議員(東日本大震災現地対策本部長)は8日、JA仙台(仙台農業協同組合)で菅野育男代表理事専務と懇談し、震災被害の実態、復興の課題や要望などを聞きました。福島かずえ、高見のり子の両仙台市議、庄司あかり若林区くらし・雇用・経済対策委員らが同行しました。
菅野氏は、仙台市若林区荒浜の津波で冠水した水田など1800ヘクタールは、仙台の水田の3分の1にあたると説明。市や土地改良区と共同で「復興プラン」の作成を準備しているとして、「緊急の課題は雇用の創出と、がれきの撤去だ」とのべるとともに、「水田の復興を全額国庫負担でできないか」と要望。また今後、南風が吹く季節を迎え、原発事故による風評被害について懸念を語りました。
高橋議員は、「農家が農業を継続できるような見通しがつけば、当面、内陸に住み別の仕事もできるようになるのではないか。復興にむけて、しっかりがんばります」と表明しました。
高橋議員らは、津波の犠牲者が多かった若林区深沼地域の荒浜では海水が冠水し、がれきに埋もれた水田地帯を視察。立ち寄った農家の遠藤喜一さんは、「4月10日ころからレタスの収穫だったが、出荷前に全滅した。農機具も共済で保障にならない。再建するにもお金が必要だ」と訴えました。
また、高橋議員らは仙台市役所で稲葉信義副市長に会い、7日深夜の地震被害を見舞いました。稲葉副市長は、この地震で損壊評価を変える必要がある宅地、建物もあるのではないかとして、り災証明を出し直すこともあると語りました。
■関連キーワード