2011年4月8日(金)「しんぶん赤旗」
東電が県漁連に謝罪
福島 汚染水に漁民ら不満噴出
福島県漁連は7日午後、福島市内で漁協組合長会を開き、福島第1原発からの放射性物質流出を受け、県の調査で安全が確認されるまでは漁を停止することを正式に決定しました。会合には東京電力の高津浩明常務も出席、低レベル汚染水の放出などについて陳謝しました。また、補償については、原子力損害賠償法に基づいて対応する考えを強調しました。
席上、突然の汚染水放出について漁民が「補償が1年先になるのか、2年先になるのかわからない」と先行きが見えないことに不満を噴出させました。
会合終了後、県漁連の野崎哲会長は「原発が物事を複雑にしている。被害を受けている漁業者に、本業をするなというのは苦渋の決断だ」と語りました。
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