2011年4月7日(木)「しんぶん赤旗」

原発事故は人災 認めよ

福島県共同センター 東電に補償要求


 東日本大震災・東京電力福島第1原発事故による被害の救援と復興をめざす福島県共同センター(略称・ふくしま復興共同センター)は6日、福島市内の東電福島事務所を訪れ、事故の一刻も早い収束と被害の全面的賠償を申し入れました。

 同共同センターの斎藤富春代表委員(福島県労連議長)や構成団体の人たち約30人が参加。日本共産党の藤川しゅく子県議と宮本しづえ県副委員長が同席し、東電側は原一郎課長が応対しました。

 申し入れでは、チリ地震級の津波がくれば冷却設備が機能しなくなり、重大事故に陥る危険性があることを繰り返しのべ、改善を求めたが、東電はすべて拒否してきたと指摘。福島原発事故は「想定外」という認識をあらため、「人災」と認めるよう強調しました。

 さらに、(1)危機を収束させるため専門的英知の総結集をはかる強力な体制を早急に構築し、情報も公開する(2)危険な復旧作業にあたる作業員の健康や安全管理の徹底(3)原発事故による被害は産業、原発からの距離にかかわらず、全面的に補償するとともに直ちに仮払いを行う―ことを求めています。

 参加者した酪農家や風評被害にあっている業者、雇用問題に直面している労働者などから怒りと切実な要求が出されました。

 斎藤代表委員は、14日までに文書で回答するよう要請。原課長は会社に伝えると約束するとともに、今後、福島市に責任ある交渉窓口がつくられるとのべました。





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