2011年4月7日(木)「しんぶん赤旗」
被災学生支援 交付金・私学助成しっかり
宮本衆院議員に文科相答弁
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日本共産党の宮本岳志議員は6日、衆院文部科学委員会で、東日本大震災で被災した私学とともに、学生や被災地出身の学生に対して具体的な支援を求めました。
宮本氏は、「親を亡くし大学をやめようと考えている」との悲痛な声を紹介。文科省が各大学に学費の減額・免除や奨学金支給を通知しているが、「国立大学運営費交付金や私学助成を追加的に出さないと、やりようがない。具体的な財政支援を明確に打ち出すべきだ」と迫りました。
高木義明文科相は「国立大学運営費交付金、私学助成についても甚大な被害にかんがみ、しっかり対応していきたい」と答えました。
宮本氏は、被災学生への奨学金として、日本学生支援機構の無利子貸与の緊急採用奨学金が3947人分(2011年度)あるが、滞納すればブラックリストに載せることに同意しないと支給されない条件になっていると指摘。「本来、返済猶予に該当する学生をブラックリストをつくって追い回すようなものだ。改善を図るべきだ」と要求しました。
宮本氏は、私学も1238校が被害を受けていることに触れ、仮設校舎建設や校舎などの工事費への国庫補助問題をとりあげ、「阪神・淡路大震災を上回る補助」を求めました。高木文科相は「大震災の際には2分の1の補助の上、教育研究活動費補助や学費減免の経常費補助を行ったが、(宮本)委員の(質問)趣旨を念頭におきながら、学校や教育の早い回復を図りたい」と答弁しました。