2011年4月7日(木)「しんぶん赤旗」
きょうの潮流
ＢｕｍＢ（ぶんぶ）東京スポーツ文化館は、東京・夢の島公園にあります。昨年の赤旗まつりの、「青空寄席」や「日本共産党館」の会場でした▼いま、宿泊施設が備わるここにも、震災・原発事故で福島県から避難してきた子どもたちが身をよせています。昨日、小学２年生から６年生の８人が、江東区内の小学校の始業式に出席しました▼親元を離れ、集団生活をおくる８人です。夜は広い公園内で家族のいない生活。昼は初めての教室。故郷に帰れる日が待ち遠しくて、心細いでしょうが、早く友だちができるといいですね。各地で入学式や始業式があった昨日。本紙の紙面あちこちからも、子どもの姿が浮かびました▼８日に子どもたちが避難先の埼玉県加須市の小中学校で入学式・始業式を迎える、原発の地元・双葉町。町長の訴えを、やぎした礼子埼玉県議候補が伝えています。「子どもたちが学校に通い、それをおとなたちがみれば元気になる。平常な生活を取り戻したい。力を貸してください」▼救援募金をよびかけていると、小学生が小遣いを封筒に入れ、鉛筆で「早く助けてください」と書いてきた。「必ず届けるからね」というと、この子は２回も募金をもってきた。なんとかしたいとの気持ちは、みんな同じ―。小谷みすず大阪府議候補の話です▼きっと、やぎしたさんも小谷さんも、子どもたちの思いを心に刻み、きょうもマイクを握っているでしょう。子どもたちの願いがかなう国に。彼らが安心して学び遊べる町を、村を、と。
