2011年3月31日(木)「しんぶん赤旗」
関電「安全神話」ふりまくビラ
政府に徹底指導要求
参院委で山下議員
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福井県内に11基の原子力発電所を抱える関西電力が、福島原発事故のさなかに「安全神話」をふりまくビラを配布していることが30日、参院総務委員会で明らかになりました。日本共産党の山下芳生議員が取り上げたものです。
ビラは、震災後に出された関電の「越前若狭のふれあい」特別号に掲載されたものです。同号は、「若狭湾周辺で大きな津波が生じる可能性は低(い)」と断言。大規模津波に十分でない「対策」を並べ立てています。
山下氏は、地震で原発事故が起こるたびに「想定外」との言い訳が繰り返されたことを指摘。大津波の可能性は低いなどといいふらすのは大問題だとただしました。
片山善博総務相は「電力会社はあらゆる可能性を想定したうえで対応を検討するべきだ」と答弁。山下氏は、「今度こそ『安全神話』と決別し、安全最優先の原子力行政に転換しなければならない」と指摘。「安全神話」をふりまく関電を厳しく指導するよう求めました。
経済産業省の中西宏典審議官は「原子力安全・保安院として承知していない。関電から確認したい」と答えました。
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