2011年3月30日(水)「しんぶん赤旗」
子ども手当つなぎ法案
高橋議員の賛成討論
日本共産党の高橋ちづ子議員が衆院厚生労働委員会で行った、子ども手当「つなぎ」法案の賛成討論は次の通りです。
子ども手当つなぎ法案に賛成の討論を行います。
子ども手当は、昨年も今年も1年限りの法案しか出さなかったことが最大の問題です。日本共産党は、子育てに関する予算が諸外国に比べ極端に低く、子どもの貧困が深刻であることから、子ども手当の必要性については同じ立場であります。一方、現金給付だけが突出するのではなく、保育や子どもの医療費無料化などの総合的な子育てサービスと車の両輪で進めるべきであると主張してきました。こうした立場から、金額の上乗せ分は、保育所などの基盤整備などにまわすこと、当面1万3千円の手当で恒久的安定的な制度にすること、保育料や給食費などの天引きはしない、という点を中心とする修正案を準備していました。ところが2月24日に本会議で審議入りしたにもかかわらず、当委員会ではまったく議論もしないまま、今日にいたったことはきわめて遺憾であり、与党の責任は重大です。
わが党は、子ども手当が期限切れになり、以前の児童手当に戻すことは避けるべきと考えています。もとの児童手当に戻れば、中学生以上の子どもに対しては支給されなくなり、また、すでに支給されている額で、暮らしをおぎない子育てを考えている国民に混乱をもたらすことは必至です。つなぎ法案という今回の措置はやむをえないものとして賛成します。